2020年12月3日と17日の2日間で、後期審査会が行われました。今回は、新型コロナウイルスの影響で、マスクの着用や道場が一時的に使用できないなど、稽古も万全でない中での審査でしたが、凝縮された稽古時間の中で熱心に通われた道場生4名が審査に臨みました。2級1名、1級1名、2段1名、3段1名です。以下ダイジェストでお送りいたします。
まずは、このちゃんです。
このちゃんは、市外に住みながらも、道場に熱心に通い続けました。夏・冬共に自然相手の仕事をしているせいか、小柄でありながらも男性道場生を軽く吹き飛ばすほどのダイナミックな合気道が特徴的でした。
しかし、そのパワフルな合気道も、熱心な稽古により、パワー重視から合気に移りつつあります。黒帯も目の前であり、楽しみです。頑張りましょうね!(*゚▽゚*)
お次は、ギッさんです。
入門当初は、頭で考えるばかりで、体を思うように動かせずにいました。ほんと、失礼ながら「大丈夫かな・・・」と思ったほどです。
しかし、諦めることなく熱心に道場へ通い続けたギッさんは、今では、黒帯を狙う階級まで成長しました。まさに、「継続は力なり」の見本のようです。
武道で稽古を積むことの意義の1つとして、道場長は「たとえ今すぐ成果を手にすることができなくても、諦めて逃げ出すことなく自分と向き合い、自分の心に1つ1つ打ち克つ体験・経験を積むことで、逆境にも負けない不屈の精神を養うことにある」と言いますが、ギッさんの成長がそれを示しているように思えました。
黒帯まで、少し時間はありますが、あっという間ですよ。日々進化して行くギッさんが楽しみです! (^O^)
さて、ここからは昇段審査です。
トップバッターは、幼い頃から合気道を習い親しみ、医学生として忙しい現在においても旭川道場で熱心に稽古を続けてきたマルちゃんです。
学生時代最後の昇段審査ですので、思い存分、成果を発揮しています。そのため、隣の別団体者の一部が写ってしまうほどです!
もともとマルちゃんは、神居道場での入門でしたので、短刀取りは、実践想定の稽古を積んできています。そのため、二段位のメインとも言える短刀取りも、安心して見ていられました。
不謹慎ですが、受け担当のギッさんが、まるで凶悪犯に見えてしまったのは、も・し・か・し・て、私だけ・・・ (^_^;)
凶悪犯に見えてしまうギッさんが短刀を振りかざして何度も飛びかかって行きますが、マルちゃんは、それを軽くいなしています。マルちゃんの姿からは、日頃の稽古の成果が現れていると感じましたよ。
今後は、実習期間に入るため、いつも通りの稽古は難しくなってくるようです。しかし、旭川道場をはじめ、これまでに歩んできた「合気の道」を医療現場に活かし、社会に貢献して行ってくれることでしょう。これからのマルちゃんの活躍に期待しています! ガンバれ~!! (((o(*゚▽゚*)o)))
最後は、由香さんの審査です。
道場長は、「由香さんは、旭川道場の指導員であり、また、教育機関等で合気道を教えているだけあって、技そのものは総体的に安定していましたし、女性ならではの優雅さも表現されていました。新型コロナウイルスによって、一時的に稽古を中断せざるを得ない状況に鑑みても、合格点であります」とのことでした。
また、道場長から、二段位以上の審査内容についてお話をいただきました。道場長は、「私の場合、二段位以降の審査においては、基礎・基本・応用の技を確認して行くことは当然のことですが、普段行わないような技を課題として与えます。これは、先代譲りの審査法なんですがね。目的は、受験者が、与えられた課題をどのように解釈し、瞬時に技として変換させ、合気道をどのように表現して行くのかを確認するためです」と言います。
その上で、「由香さんは、与えられた課題を十分こなしているにも拘わらず、繰り出した技を心の中で振り返る様子がありました。後から、本人に聞くと、準備期間が不十分であることに意識が向いてしまっていたことが原因だったようですが、それではいけません。現実社会においても、これで十分と思えるだけの時間はないものです。反省することは不可欠ですが、大切な場面においては、反省することよりも、まずは自分の能力と潜在意識の力を信じ切った上で自然体で臨む心の強さが大切になってきます。このことは、誰にとっても難しい課題の1つと言えます。合気の道を歩む由香さんにおいては、自分を信じきる力をさらに養って行くことが今後の課題ではないでしょうか」との講評をいただきました。
辛口なコメントになったようですが、今後の期待を込めてのフィードバックであったとのことでした。
2020年度、おつかれ様でした。
2021年度も、怪我なく、楽しく稽古いたしましょう! ( ´ ▽ ` )ノ